家を建てる為の材料を知ろう

注文住宅を建てるにあたり、少しでも失敗のリスクを減らすためには、あらかじめ家づくりに関する知識を身に着けておく必要があります。押さえておきたい家づくりに関する知識は多岐にわたりますが、家を建てる為の材料もその中のひとつです。

建材住宅を建てるためには、数多くの建築材料(建材)を使用しますが、細かいものを含めた建材の一式セットは数万点にもなると言われています。建材の種類は数多く、木材・セメント・石・砂利・ガラス・鉄骨など挙げればきりがありません。
また、建材は使用用途によって構造材・下地材・仕上げ材・補助材といった種類に分類できます。

構造材は、柱や梁など建物を支える部分に使用される建材のことです。代表的な構造材としては、木材(在来工法や2×4工法)、鋼材(鉄骨造)、コンクリート(鉄筋コンクリート構造)などが挙げられます。

下地材は、普段は見えない部分に使用される材料です。後述する仕上げ材を設置するために使用される材料ではありますが、住宅性能を大きく左右する部分でもあります。
代表的な下地材としては、石膏ボードや構造用合板、防水シート、断熱材などが挙げられます。

仕上げ材は、目に見える建物の内外装表面に使われる材料のことです。外装においては、屋根表面に施工される屋根材であるスレート材やガルバリウム鋼材、外壁を覆う外壁材であるサイディングボードやタイルなどが代表的な仕上げ材となります。
また、内装においては壁紙や、漆喰や珪藻土などの塗材、フローリングや畳、タイルなどの床材などが挙げられます。

補助材は、上記の3つ以外の建材のことです。主な補助材としては、外壁や屋根などの塗装に使われる塗料や、接着材などが挙げられます。

このように、住宅を建てるためには数多くの建材が必要となりますが、住宅性能は使用する建材の種類に大きく左右されます。例えば、断熱材は文字通り住宅の断熱性能を左右する材料ですが、断熱性能が高いほど冷暖房費を抑えることが可能です。加えて、断熱材は家の気密性にも大きく関与しており、気密性が高まるほど家の寿命は延びるとされています。

また、外壁や屋根の塗装に使われる塗料は、単に住宅の見た目を左右するだけではありません。外壁や屋根の塗り替えのタイミングは、使用する塗料の耐用年数に左右されますし、塗料の中には防カビ防藻といった効果があったり、遮熱性に優れたりするものもあります。
さらに、使用する建材は価格にも大きな影響を与えるため、各建材の特徴を把握した上で自分たちの予算やライフスタイルに合った建材を選定することが大切です。

おすすめ記事