屋根の再塗装はどのくらい経ってから?

屋根は、住宅を守るという非常に大切な役割を担っていますが、日常的に雨風や紫外線にさらされているため、住宅の中でも劣化しやすい部位です。そのため、定期的なメンテナンスを怠ると、雨漏りが発生するリスクが高まります。
雨漏りが発生して住宅内に水が浸入すると、天井や壁にシミができるだけでなく、木造部分が腐ったり鉄筋部分が錆びたりするため、建物の強度や耐久性が大きく減少します。加えて、カビやダニ、白アリの発生原因となるため、屋根の塗り替えは定期的に行わなければいけません。

屋根の再塗装を実施する時期は、前回の塗装からの年数や劣化具合によって決まります。屋根の塗装に使われる塗料には、いくつかの種類があり、価格が高いものほど寿命(耐用年数)が長くなっています。そのため、前回の塗装でどのような塗料を使用したのかによって再塗装を実施すべき時期が異なります。
しかし、前回使用した塗料が分からないというケースも少なくないでしょう。塗装のプロであっても、前回使用した塗料やその耐用年数を知ることは難しいため、一般的には前回の塗装から10年が再塗装の目安とされています。
また、前回の塗装から10年経過していない場合でも、色あせや汚れが目立つ、塗装にひび割れが発生している、コケやカビが生えている、金属部分が錆びているといった症状が見られる場合は、劣化が進んでいるサインなので再塗装を検討すべきです。

なお、屋根塗装の施行期間は4日から1週間程度が目安となっていますが、雨が降ると作業ができないため、雨が降りやすい季節だと施行期間が延びる恐れがあります。また、屋根の再塗装を実施する季節は、一般的には春や秋が適していると言われていますが、夏や冬であっても塗装できないわけではありません。
春や秋は、多くの方が屋根の塗り替えを行う季節なので、予約が取りにくい傾向がありますが、夏や冬は比較的予約が取りやすいというメリットがあります。いずれにしても、思い立ったときが再塗装を実施する最適なタイミングとなります。

また、屋根の再塗装は、外壁の再塗装と同じタイミングで実施すると費用を抑えることが可能です。屋根と外壁の再塗装には、足場を組むための費用がかかりますが、これらを同時に行えば足場を組むのが1回で済みます。
外壁塗装を実施するタイミングも、屋根と同じく、前回の塗装から10年が目安とされているため、これらの再塗装は同時に行うのがおすすめです。

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